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元RCCスポーツアナが熱烈応援!

こちら赤ヘル実況席

【V獲得とCS進出の失敗で見えてきたこと】

2015/10/13

 黒田と新井の復帰で、この十数年で最も優勝の可能性の高かった今季のカープ。だが一度も首位に立つこともなく、ファンが譲歩する、最低ラインのCS進出までも逃した。
 今季は各チーム決め手を欠き、最後まで優勝争いはし烈を極めた。その意味で今季ほどカープが優勝を狙えたシーズンはなかった。現に首位に1ゲーム差、勝率5割に1勝と迫るなど、波に乗るチャンスはあったが、あと一歩及ばなかった。これで24年連続優勝から遠ざかることになり、昔からのファンの不満は頂点に達している。

 それにしても打てなかった。先発投手が終盤まで好投しても、打線が応えられない姿が何度も繰り返えされた。決定打不足である。これが1.2点差ゲームの33勝40敗、17度の零封負けを生んだ。その度にチームに重苦しい空気が漂った。特に4番打者が固定しなかったことが痛かった。理想は打率3割、30本塁打、100打点を打てる打者の出現で、せめてこれに近い成績をコンスタントに残せ、威圧感を与える長距離砲がほしかった。それも日本人選手であることだ。懸案の攻撃のリーダー不在、接戦の弱さの解消になり、チームの雰囲気を一変させる。毎年、監督は伝統の「機動力野球」を強調したが、機能したとは言いにくい。ちぐはぐな判断ミスも目についた。個人的には監督の参謀役を務めるベテランコーチが必要だと考える。選手に止まらずコーチを含め外部の血の導入も、毎年繰り返される優勝への壁の打破につながるのではないか。 
 最近のカープはマエケンを中心とした投手陣がチームを支えてきた。メジャー挑戦を夢見る前田の去就は注目だ。来年41歳を迎える黒田の周辺からは「来季はユニフォームを脱ぐ」との声も聞こえてくる。今季カープの3分の1以上の勝ち星を挙げた両輪はカープ優勝に不可欠だ。状況次第では、来季はジョンソンが投手陣の核になる。過去の外国人選手の例を見るまでもなく、数年先には条件面で折り合いがつかず、チームを離れることを考えなければならない。
 今年のカープは過去最高の211万人の観客を動員した。カープの経営戦略は見事だ。だが来年以降もこのような状況が続けば、ファンの熱気が一気に冷めかねない。今こそ、フロントには「素材を発掘し、育てる」との方針は維持しつつも、改革のためFA選手を獲得するような意気込みで大ナタを振るってほしい。                                                                        (10月12日記)


 当ブログは今回で終了することになりました。読者とともにカープの優勝を夢見てきましたが、念願叶わず残念です。今後もカープを叱咤激励して参ります。

 5年半のおつき合いありがとうございました。


こちら赤ヘル実況席

プロフィール

鈴木信宏(すずき・のぶひろ)

1946年東京生まれ。1970年スポーツアナウンサーとして中国放送(RCC)入社、カープ戦の実況はを800試合以上を数える。2006年定年退職後も、カープへの熱い思いを胸に、執筆などで活動する。著書に「カープとともに真っ赤に燃えたマイク人生」(文芸社)がある。

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