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注目の著者インタビュー

「四季のきのこ物語」

鷹村 崗さん

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四季のきのこ物語

2010/05/20

 この本に載っている写真は全て、今までに20数年、私が撮り貯めたものです。キノコだけは、行けば見れるというものではないですから。いつ出るか神出鬼没なんですよ。この本の対象は、小学校4年生くらいから。そのころから、だいたい思考力が付いてくると言われてましてね。学校の先生が言うには5年生くらいになると、もう勉強熱心で自分の好きな分野の勉強に熱中してしまうらしいんです。ですから、その前に自然の楽しみ方を、子どもたちに届けたいなと思っています。

 この本の発行元である「広島生きた自然博物館」は、西区の草津公民館の中にあることにしているのですが、実は博物館という建物自体は存在しないんですよ。自然に出向き、そこにあるフィールドが、自然博物館という考え方ですね。活動ベースを、原生林がまだ残っている元宇品公園にして活動しています。子どもたちと一緒に、公園内の植物やキノコ、昆虫や鳥などをゆっくりと観察しながら、さまざまな発見をしているんです。

 大学時代に山登りが好きで、そのころから、どうもキノコが目に付いてね。今でも土日になれば、どこかに足を運んでキノコを探し回っていますよ。キノコって、山を歩いていると不思議な形した、不思議な色をした物体が日増しに、だんだんと大きくなっていくのが目に見えて分かるんです。奇妙な生き物ですよね。植物というよりは、動物的ですよね。実際、成分を調べてみますと、植物ではないですから。昆虫に近いんです、成分内容がね。ですから、植物と言っても私には動いているような印象があるんです。

 現在、広島県内で600種以上のキノコが確認されていまして、全国では3000種くらいあります。この本では、より身近な100種弱くらいを入れてありますね。なかには珍しいものとか、中毒に防止のために危険なキノコもあえて掲載しています。調理の方法も簡単に書いていますが、これも私が実際に山から採ってきて自宅で調理してみたものなんです。本当においしく食べられますからね。

 身近なキノコを多く掲載したのは、この本を手に取ってもらった親子で、実際にキノコを探してフィールドを歩いてもらいたいな、という狙いがあるわけなんです。親子で山歩きをするきっかけになってくれたらというね。私も広島生きた自然館の活動で、参加してくれた子どもたちとで一緒に、フィールドに出ることがあります。そこで、子どもたちにいろいろなキノコの話しをしたり、実際にキノコを探したり。子どもたちは、それはもう毎回大喜びで、駆け回っているんですよ。親子一緒に自然を観察したり、子どもが自然に少しでも興味を示してくれるようになったら、この本が役割を果たしてくれたんだと、私もうれしくなりますね。(写真は、鷹村さんが採取しスケッチしたキヌガサダケ)

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鷹村 崗さん

著者プロフィール

鷹村 崗

1943年愛媛県生まれ。広島市保健所退職後、趣味で続けてきたキノコの研究を基に、広島きのこ同好会で活動。現在、ひろしま生きた自然博物館のきのこ担当。主な研究に「広島市近郊の毒きのこ分布調査報告」「倒木ブナ上のきのこについて」などがある。

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